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 「健康な赤字」を目指そう/カロリー収支と財政管理のカンケイ

 

体重管理は企業会計や家計簿に当てはめると理解が高まります。体重の増減と会計の赤字・黒字は、実は同じような管理が必要なのです。

 

重要キーワード「カロリー収支」

「カロリー収支」という言葉があります。摂取カロリーと消費カロリーの差のことです。摂取カロリーが消費カロリーを超えると体重が増加し(カロリー収支が「黒字」)、消費カロリーが摂取カロリーを超えると体重が減少します(カロリー収支が「赤字」)。

会計や家計では、収入と支出のバランスが重要です。支出が収入を上回れば赤字(財政的にはマイナス)、収入が支出を上回れば黒字(財政的にはプラス)となります。体重管理もこれと同じで、バランスが成功の鍵を握っています。

 

「健康な赤字」の作り方

減量では「健康な赤字」を目指すことが大切です。つまり、基礎代謝(一日の必要最低限のエネルギー)を割り込むような極端なカロリー制限ではなく、適度な運動と食事調整(カロリーと栄養バランスの調整)によって、少しずつ着実にカロリー収支をマイナスにする方法が王道です。

具体的には、一日の基礎代謝が1600kcalだとしたら、少なくとも活動代謝も含めて2000kcal前後は消費しているはずです。栄養バランスを最適化した上で1700kcalを程度を摂る生活を続ければ、1か月で9000kcaのカロリーを減らせます。これは溜め込んだ脂肪を1kg以上減らすことを意味するのです。それを数か月続ければ、あなたのカラダは劇的に変わるでしょう。

 

一方、カロリー収支の「黒字」が長期間続くと体重増加につながります。企業や家計が黒字を追求するのは良いことではありますが、一方で内部留保や貯蓄をため込むだけでは投資不足を招く可能性があります。

適切な投資(体重管理で言えば質の高い食材の購入や運動習慣を後押しする運動器具の購入、パーソナルトレーニング代)を行う方が却って資産形成(健康的な体型・体力の向上)につながることも多いのです。

 

「継続可能」を目指そう

いずれの管理も「持続可能性」が重要です。突然の大幅なカロリー削減(会計や家計で言えば過度な経費節減・節約)は継続が難しく、ストレスや体調不良・病気につながります。「消費カロリー>摂取カロリー」という小さな成功を積み重ね、長期的な健康と安定を目指すことが、理想的な管理方法です。まずは自分の理想の体型・健康状態・体重・体脂肪率をイメージしてみましょう。そして、それらを実現するための食事と運動を組み立てることから始めてみましょう。

 

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