停滞という陰鬱
1年前の3月、私は今まで経験したこともないフラストレーションを抱えていました。
体重90kg、体脂肪率20%。いわゆる中年太りの身体に嫌気が差し、また、周りにも不摂生から体調を崩す知人が増えてきたことを感じ、「肉体改造で体脂肪率ひとケタにする」と周りに宣言して2か月。それなりに食事に気を遣い、ウェイトトレーニングやクロスフィットなどで週4~5日は運動しているのにも関わらず、体重も体脂肪率も、ほぼ変動なしという状態が続いていました。
会社経営歴10年、普段は法人向けの経営コンサルを生業をしていて、数字管理には自信がありました。計算通りにカロリーを摂取し、筋トレで代謝を増やしていけば、3ヶ月もすれば、それはそれはカッコ良く絞れていくはずでした。
しかし現実は、スーツのズボンを履くたびに破れやしないかとウエスト周りを気にする中年のままでした。
原因は食事だった
「これはどういうことだ。なんとかしないと」。日々の運動で600kcalは消費しており、体力的・時間的にこれ以上運動量は増やせない。となると問題は食事の摂取量です。「食事を根本から見直す必要がある」。以前、経営者コミュニティーで知り合ったKumioさんが食事指導をしていることを思い出し、相談したのが冒頭の2023年3月のことでした。
Kumioさんに日々の食事をチェックしてもらったところ、どうやら糖質を控えようとするあまり脂質過剰になり、いわゆるPFCバランス(たんぱく質、脂質、炭水化物の比率)が崩れていたことが分かりました。大手パーソナルジムなどが喧伝する「糖質制限」の罠に、いつの間にか陥っていたわけです。早速、PFCバランスや総摂取カロリーを最適化(私の場合はP:F:C=3:2:5、2500kcal)してもらいました。
Kumioさんの食事指導は単なる栄養学にとどまりません。Kumioさんが開発した、いつ、何を、どれだけ食べるかを研究する「時間栄養学」、病気を未然に防ぐために、病気になりにくい健康な体を作る「予防医学」、そして食に関する知識と食を選択する力を学ぶ「食育」のエッセンスを取り入れたメソッドを、LINEによる日々の食事報告と定期的なフォローアップ面談の中で、私の生活スタイルに適した形で取り入れていきました。すると、劇的な変化が次々と起こりました。
体脂肪だけが減っていく快感
まず、体重がするすると落ち始めました。しかも、体組成計で測ると面白いことに脂肪だけが落ちていき、筋肉量は維持できていたのです。元々は野球でご飯を食べようと思っていたくらい筋肉量があったため、体型がみるみる良くなっていきました。以前試した糖質制限食や脂質制限食、16時間断食(結局リバウンドしてしまったわけですが)で覚えた、どうにも身体が重く、筋肉がすり減っていくような感覚は一切ありませんでした。
開始2か月目の5月には85kgを割り、うっすら腹筋の筋が見えてきました。ちょうど、SNSのX(旧twitter)で知り合った友人がボディメイク大コンテストの「ベストボディジャパン」に出場したことが刺激になり、「自分もやってみよう」と具体的に目標を掲げてから、体重と体脂肪の減少は更に加速していきました。周りからも「最近スッキリしましたね」「カッコ良くなりましたね」「別人みたい」といわれ出したのもこの頃です。
「生まれ変わる」心身
10月まで平均で体重2kg、体脂肪率2㌽のペースで、それぞれ75kg、5%に。7月からコンテストにも出場し始め、大会ごとに成績が上がっていき、最終戦の11月のフィジーク(サーフパンツを履き、程よい筋肉量とカッコ良さを競うカテゴリーです)の大会では年齢・身長別で2位になることができました。
しかもこの間、過酷な減量や体調不良は一切なし。PFCバランスと栄養バランスを重視し、基礎代謝を決して下回らないようエネルギーを確保しながら体重を減らす方法を実践したことで、飢餓感やストレスを感じることはありませんでした。
むしろ体調は日に日に良くなっていき、生まれ変わったような感覚を得ました。これは、摂り入れる油と炭水化物の質を改めたからだと思います。具体的にはサラダ油などのいわゆる質の悪い油を避け、魚や豆由来の油に変えていきました。炭水化物もGI値(吸収の度合い)が高くない玄米やオートミール、全粒粉主体にしました。
体が軽くなり、エネルギーレベルが上がり、運動に有利になっただけでなく、仕事の効率と生産性も向上しました。過食と飲酒を控えた健康的な食生活は、質の高い睡眠にもつながり、精神的にもクリアで、特に起床すぐの思考力・集中力が跳ね上がりました。これは経営者・経営コンサルタントに必要な決断力と判断力、創造力に直結します。次から次へと具体的なアイデアがわいて、しかもそれを実行することができました。
疲労が溜まると起こっていた、背中が攣るような現象もなくなりました。これは後に分かったことではありますが、ここ10年低下していた甲状腺機能を表す数値も標準値になりました。甲状腺はタンパク質合成や代謝の維持促進の役割を担っています。つまり、エネルギーレベルの向上が数値的にも裏付けられたわけです。
「食事」というポータブルスキル
やや抽象的ですが、「賢く食べて生きる力」が身に着いた実感がもあります。
ドラゴンボールの「スカウター」のような機能が備わった感覚です。コンビニやスーパーで商品に目をやると、「これは食べられる」「これはダメ」と識別を無意識に行うようになりました。レストランでも何を選べば良いかが分かるようになりました。
結果的に自炊の割合が増え、簡単で栄養価の高いレシピを多く学び、食材の購入から調理まで、より意識的な選択をするようになりました。
よっぽど必要でもない限り外に飲みに行くこともほぼなくなったため、食費の節約にも繋がりました。交際費も含めて月15万円以上使っていたのが数万円に収まった時は、非常に感動しました。
ここまで食事と向き合っていくと、その重要性と尊さに否が応でも気付かされます。以前は正直、食事を単なる燃料としてしか見ておらず、前日何を食べたかも思い出せない状態でしたが、今では「自分をより良い状態に導いてくれる」存在となり、食事の時間が一日の中で最も有意義で、楽しみな時間に変わりました。Kumioさんの食事指導は単なるダイエットサポートではなく、自分を健康的なライフスタイルに導く「大いなる学びの機会」になったのです。
このような変化を経験できたのは、Kumioさんのような専門家のサポートがあったからこそです。食事という名の一生もののポータブルスキルを手にした私は今、「ボディメイクコンテストで日本一になる」という新たな目標に向かって走り出しています。
そして、私のように食事で人生が好転する人を一人でも多く増やすために、Kumioさんに私の会社にジョインしてもらい、新たに「U-BASE」というブランド名でオンライン食事指導サービスを展開することにしました。会員数は早くも20人ほどに達し、私と同じように結果を出す人も現れ、手ごたえをつかんでいます。
何となく不調を抱えている方、健康診断の結果が悪かった方、仕事やスポーツの成績を上げたい方。
私のように健康的に身体を絞ってコンテストに出てみたい方。
日々の食事には、あなたを無理なく、むしろ楽しく変えていける力があります。
お気軽にご相談してみてください。数か月後には、大きな変化にきっと驚きますよ。